乙女の儚夢価格: 1,800円 レビュー評価:4.5 レビュー数:5
とにかく独特のムードを纏った作品である。
はっぴいえんどやムーンライダーズにも通じる日本の情緒や懐古的な風情を楽しむといった要素は感じられるのだが、もっとずっとひっそりとしている感じがして、デビュー作にして既に老成しきっている感じが薄ら怖ろしい。
その後のあがたは、もっといろいろな音楽(弾けすぎて逆に空怖ろしかったりもするものもある)をやっているのを見ると、これが特に彼の音楽原点だったわけでもなかったのだろうが、言えることはこの時期は大正ロマンの幽玄な世界観に痺れていたのだろう。
それにしても、このアルバムの編集力は、この当時としては斬新だっ